シンガーとしても大ヒット曲をとばしたこともあり、最近ではプロデューサーとして活動も盛んなAnthony Red Roseが主宰するレーベルのRaggedy Joe。
本名: Anthony Cameron(アンソニー・キャメロン)1962年生まれ。若い頃からサウンドシステムで修行を積みながら、シンガーへの道を目指す。
そうして80年代中頃に、Fire Houseレーベルからリリースされた [Tempo] や [Under Mi Fat Ting] などが大ヒットを記録し、シンガーとしての成功を得る。
その後、シンガー以外にも活動の幅を広げ、楽曲の提供など様々な音楽活動を行うようになる。
90年代に入り、Anthony Malvoと共に初めてのレーベル「How Yu Fi Sey Dat ?」を設立。ここではオールディーズの有名トラをリメイクしたミディアムトラ"Kutchie / Full Up"を使用したガンジャ曲のヒットが有名だが、Mad CobraやBeenie Man、Monstar Shackなどのアーティスト達のダンスホール曲もプロデュースしていく。
そうして、90年代後半からRaggedy Joeレーベルを興す。同レーベルはダンスホール使用のジョグリン曲ではなく、カルチュラルなワンドロップリディムを使用した曲が多く、曲の内容もカルチュラルで真面目なメッセージ曲が多い。
90年代後半から順調に楽曲をリリースしていき、基本的には同リディムで5、6曲のセグメントでリリースすることが多いが、シングルのリリースもあり、中でも99年にリリースされたTerry Linenのシングルで、ホイットニー・ヒューストンの有名曲をカバーした [Your Love Is My Love] が大ヒットする。
以降も、セグメントで楽曲をリリースしつつ、シングル曲も平行してリリースしていく。99年には同じくTerry Linenがシングル曲で、セリーヌ・ディオンのカバーである [That's The Way It Is] や、優しいラバーズ風のミディアムトラでの [Call On A Friend] などのヒット曲を飛ばしていく。
2001年にはTerry LinenのアルバムをVPからリリースするなど好調な感じでプロデュース。
2002年にはリリースが少ないが、2003年にリリースした"Reggaelypso"リディム(※注1)が、日本では空前の大ヒットを記録する。
その後も、2003年の後半から2004年にかけて、明るく爽快な"Honey Cone"リディムなどをリリースし、マイペースな感じでレーベル活動をつづけている。
2006年以降リリースがなかったが、Terry Linenのセカンドアルバムのリリースに伴い、2008年3月にTerry Linenのアルバムから3曲シングルカットし、7インチリリースしている。
※注1:トリニダート発信のカーニバル音楽Socaを取り入れた軽快で高速なドラム打ちに、楽しげなオルガンのウワモノとメジャーコードで進行するベースラインの、明るく楽しげな軽快トラ。ジャマイカではあまりヒットしなかったが、ここ日本ではフェスなどのビッグダンスなどでは欠かせないぐらいの、盛り上がりをみせる人気リディムとしてロングランヒットを記録したモンスターリディム。